板東眼科

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徳島県阿波市土成町水田字月成121

弱視訓練

なぜ弱視は起こる?

幼児の眼は外見上は完成しているように見えますが、働きの上ではまだ未完成です。成長とともに視力を使うことによって、眼球から脳までの経路が徐々に形成されていき、どんどん視力が発達します。ところが、この発達段階で何らかの障害(遠視・乱視・斜視・白内障)があり、網膜にはっきりした像が映らない状態が続くと視力の発達が妨げられます。この状態を弱視と呼びます。
弱視の治療には、その種類によりいくつかの治療方法があります。遠視や乱視といった屈折異常が原因の場合には、適正な眼鏡をかけることが必要で、これが治療の第一歩になります。

また片眼の屈折異常による弱視や、斜視による弱視には視力のよい方の眼をふさぎ弱視眼を集中的に使うことを毎日行なうと視力の発達に効果があります。これを弱視訓練と呼びます。
特別な訓練なしで日常生活を行うだけで十分効果はありますが、小さい物を集中してみるとさらに効果が上がります。はじめは好きなことから、お子さんの気分に応じて遊びながら眼を使うことをさせてあげてください。
テレビゲームやマンガ、ビデオ、塗り絵などでもよいです。出来るだけ早い時期(片眼の遠視による弱視では3才)から眼鏡をかけ、アイッパチを始めることが視力発達には一番大切です。そのためにもご家族の協力が必要です。ご家族でお子さんを励ましながら頑張ってください。家庭での訓練が軌道に乗るまで視能訓練士のよる弱視訓練を行います。

弱視訓練

アイパッチについて

弱視訓練中、視力のよい方の眼を覆うのにアイパッチが便利です。目を覆うための大きなばんそこうのようなものです。皮膚がかぶれやすい方はアイパッチの粘着部を内側に折り込んで使ったり、眼帯をしてもよいです。

アイパッチは何時間はればよい?

初期の目標として、3時間くらいを設定させていただく場合が多いですが、患者さんの目の状態(左右の遠視・乱視度数の差、矯正視力の差、斜視の有無、年齢等)によって必要な時間は変わってきます。一日30分で効く場合もあれば5、6時間も必要な場合もありますので患者さんの状況によって医師から申し上げます。

アイパッチはいつまで必要?

弱視訓練を行なうと早ければ、1ヶ月位で目標の視力(1.0)に達する場合もあります。通常の場合、最低半年長ければ3年以上必要な場合もあります。

弱視訓練